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2004/09/30

頑固じいさんに座布団2枚

うーん納得。

オバさんの逆襲:
鰻屋の親子=六笠由香子
 友人と夏バテ解消に鰻(うなぎ)屋に入った。そこで見た親子のお話。

 小さな女の子が水のコップを倒したので、店員がふきんを持って来たが、母親は「すみません」の言葉もなく「ママにごめんなさいは?」と子供を叱(しか)る。大声で何十回もだ。子供は頑として謝らず、土足で椅子に立ち、泣き続ける。父親は、女同士の戦いに一切かかわらず、ただ無言無表情なのが異様だ。

 店内を騒がせ、人様に迷惑をかけているのに、母親は自分に「ごめんなさい」を言わせることしか頭にない。我々が鰻のことしか頭にないのと似ているようだが、ちょっと違うんだな。

 あまりの騒ぎに業を煮やした店主が「椅子に靴で乗っちゃいけないよ」と子供を叱る。子供はあっさり「ごめんなさい」。謝らせたのは店主の気迫である。第一、子供にも謝る理由が必要だ。その展開に父親も母親もむっつり。親は手遅れだが子供は矯正の余地ありか。

 隣席で鰻の白焼きを肴(さかな)に酒を飲んでいた頑固そうなお爺(じい)ちゃんがつぶやいた。「ガキの分際で鰻なんか食うんじゃねえ」。その凄(すご)みに我々は共感したが、当の彼らは平気の平左。3人で鰻重に夢中だ。我々の豪華な晩餐(ばんさん)の雰囲気をぶち壊しておいて、うまそうに食べていた。

 子供がいても親になれない人は多い。少子化が話題になっているが、こんな子供なら増えなくていいか、という気にもなる。世の中に迷惑だ。だって、お爺ちゃんの言った「ガキ」って、たぶん親のほうだもの。(フリーライター)=毎週土曜日に掲載

毎日新聞 2004年9月18日 東京朝刊

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コメント

山田君!この親子全部どこかへ持っていきなさい!!(--)/・

投稿: 越郷屋 | 2004/10/01 02:32

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