バルケッタという自転車
バルケッタは「小舟」と言う意味のイタリア語だそうだ。
我が家にやってきたバルケッタは高速走行用にセティングされていない。
これは、ビルドアップとパーツの手配を小池さんにをお願いした時に、「走る好み」と「非力なエンジン」をお伝えしたためだ。
平たんな道を30キロほど、山道を80キロほど走っただけだが、だんだんとフレームとセレクトされたアセンブリパーツ、手組のホイールなどの素性の良さが解ってくる。
乗り心地はグライダー。
おしりに伝わる振動までが心地よい。(突き上げなく、気持ちよく路面の状況が伝わる感じ)
小池さんという方は、なんとも不思議な気を身にまとっている。
お話しされている感じは山の頂を通り過ぎる雲のように、たおやかである。
そして、仙人のように、何でもよくご存じで、大変な内容のことも、もったいぶらず、穏やかに、朗々と、ほほえみながら。
とても良い人であり、とてもよいエンジニアだ。
問題は、忙しすぎて、ご自身以外の人とのコミュニケーションに十分な時間が取れないこと。
その一点に集約されると思われる。
それから、こと自転車に関して言えば、「商売はヘタである。」(笑)
ポリシーを持って、ご自身が解っていて「ヘタ」である。
もうちょっと、ヒマにすべきで、そうであれば、「お商売ができる」のに、それをおやりにならない。
もったいないなぁと思うのである。
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